どうも、りょうさかさんです。
またゲームファンとしては嬉しいニュースがありました。
「19年国体で「eスポーツ」 文化プログラム、全国で予選会実施」という見出しで日本経済新聞でも報道されています。
eスポーツが盛り上がりを見せていて、ゲーマーの陵坂も嬉しい限りです。
先日、スマホゲーム消滅都市2の4周年イベントにも参加してきました。ゲームのアニメ化など色々な告知がある一方で、消滅都市の全国大会も行われました。
全国大会ともなると頭脳・技術・精神力が問われる内容で1プレーヤーとして見応えがあり、同時に「あんなプレイわたしには無理だわ」と圧倒されてしまいました。
この感想っていわゆるサッカーなどのスポーツに対しての感想と同じですよね。
でもでも、どうしても日本ではゲームに対して「暇つぶし」「子どもの遊び」という枠組みでの見方・考え方が強く、ゲーマーとしては冷たい目を向けられることがまだまだ多いように感じます。
よくある批判の一つがゲームは「役に立たない」というもの。いやいや、そんなことないよ、少なくともわたしは得るものがありました。それが「上達の仕方」についてです。
(参考)https://www.nikkei.com/article/DGKKZO30788840R20C18A5CR8000/
まずわたしのスポーツ歴
「上達の仕方」って言っても他で応用できるんかいな? そう思われる方もいるかもしれません。なぜこのことを思い出したかと言うと、今度お仕事でゴルフをしないといけなくなり、練習を再開したからです。
そして、その時に意識して取り組んでいる練習方法はゲーム(KOF13)から学びました。
じゃあ、それまでスポーツ経験がなかったかというとそんなことはありません。
小学校・中学校時代も某運動部に所属し、高校時代は都道府県内で5位という成績が最高でした。中途半端で自慢にはなりにくいですが、そこそこスポーツを真剣にやっていたんだな、ということは伝わるエピソードなんじゃないでしょうか。
ゲームから学んだ一番大事なこと
ゲームから学んだことはいくつもあるんですが、その中で特に根幹となる部分が「思考の言語化」です。いきなり、はあ? という感じもしますがこれが大切です。
どうしてその行動を自分は選択したのか。その理由は? どうして有効だと思ったのか? 逆に自分がされて嫌だった相手の行動はなんだったのか? その理由は? こうやって自問自動して、自分なりに答えを見付けます。
この答えは必ずしも「正解」とは限りませんし、そもそも「正解」がないケースも多いのでそこはとりあえず気にしないでおきます。大事なのはここで「仮説」としての正解を考えておくことで似たような場面が出てきた時に検証することです。
この作業はビジネスではPDCAサイクルと呼ばれるものに似ていることがお分かりいただけると思います。
ゲームはこの作業を数多く短時間で回すことが学びやすい環境が整えられています。
対戦格闘ゲームの多くには録画機能があり、自分が対戦した相手との試合を記録として残して置き、好きな時に見直すことが出来ます。
では具体的にどうすれば良いのか。
具体的には
わたしはKOF13をプレイしていましたが、1日10試合プレイしたとすればその中から1、2試合を録画していました。練習後や対戦後のゲームを終える最後の10分を落ち着いてお茶を飲みながらリプレイを見ます。
本当は「負けた試合」から学ぶことが多いのですが、必死にやって負けた試合を見返すのは嫌なもの。なので最初は「勝った試合」を見直すことから始めて下さい。
そこで「うん、やっぱり俺イケてるわー」「気持ちいいーー」と悦に入るのはほどほどにしておいて例えば下記の観点で見直してみてください。
自分の技がどうして通じたのか、どうしてこの場面では防がれたのか、どうしてこの場面で自分は距離を詰めようと思ったのか、どうして一度距離を置きたいと離れたのか。
これらを考えることで自分が感覚で処理していることが言語化でき、再現性を持つようになります。
(余談)対戦格闘ゲームを通して、わたしは、対戦格闘ゲームは「距離の奪いあい」とも言って良いほど「距離感」(間合い)が大事だと考えています。ボクシングや総合格闘技もそういう観点で見ているのですが実際の格闘技にも通じる部分があると思います。
実際のスポーツに活かしてみる
なんとなく選んだ自分の行動を言語化するという作業は、PDCAを回すだけなく自分を客観視し理解することにも繋がります。この「自分の行動を客観的に見直して振り返る」というのは様々な場面で活用することが出来ます。
体育やスポーツであればスマホやタブレットで自分のプレイ、チームのプレイを見直してみてください。どうしても相手の得意なプレイや自分のチームのミスした部分ばかりみてしまい「気を付けよう」という話になりがちだと思うのですが、ゲームと同じような観点で見てみてください。
サッカーなら、自分はどうしてパスをしたのか、なぜドリブルを選ばなかったのか、パスをした対象は適切だったのか、相手チームはどうしてそういうポジショニングをしていたのか、などなど。
全ての局面を見るのではなく、プレイの中で「どこか曖昧だな」と感じるな部分を探して自分なりに理由を考え、チームでも話し合ってみるときっと競技や自分たち自身の理解が深まるはずです。
まとめ
わたしはゴルフの練習の打ちっぱなしで一振りするたびに自分のフォームの確認と具体的にどこに意識すべきかを頭の中で言語化しています。
こういうことは通常のスポーツから学んだ方もいると思います。ただわたしは学生時代にこういうことを教えてくれる人には残念ながら出会いませんでした。
私の場合、幸いだったのはKOF13にハマってから上手くなりたいと思って試行錯誤している中で気付けたことです。
ゲームはディスプレイを使うので人に頼まなくても、簡単に録画できるから気付きやすく、またやりやすかったのだと思います。
今、どの家庭にもスマホやタブレットがありますし、タブレットを置く学校も増えつつあります。ただ録画するだけでなく、どうしてそういう行動をしたのか、という観点で見直してもらうと良いと思います。上達したい方はぜひ、お試しください。
じゃあ、また。