大学入学共通テストの民間活用について認定要件を満たした試験が公表されました。
正直ちょっと予想外でした。以前もこのことについては取り上げたので追加情報という形を整理してみましょう。
公式発表の詳細はこちらをご参考ください。
http://www.dnc.ac.jp/news/20180326-02.html
認められた検定試験
まずどの検定試験が認められたのでしょうか。それは大きく分けて以下の7試験です。
・ケンブリッジ英語検定
・実用英語技能検定(英検)
・GTEC
・IELTS
・TEAP
・TOEFL
・TOEIC
(参考)大学入試英語成績提供システム参加要件を満たしていることが確認された資格・検定試験
この試験の級やCBT(コンピュータ上の回答方式)などの種類が組み合わさって計23種類に上ります。正直、こんなに認定されると思っていませんでした。2、3つの検定試験が通ると思っていたので予想を外してしまいました。
ちなみに検定を認められなかった検定試験は2種類です。
・リンガスキル
・英検(従来方式)
(参考)現時点では、参加要件を満たしていると確認することはできないものと判断した資格・検定試験
検定試験の費用が上昇
これら試験の大よその内容については以前の記事で書いたので省略させていただきます。試験のお値段について日経新聞さんが表でわかりやすくまとめてくれていました。
(引用)共通テストの英語民間試験、7種認定 公平性など課題多く :日本経済新聞
またこんな文言もありました!
比較的安いGTECと英検は、実施体制を厳格にするため現行より3~8割程度高くなる。
値上げだとおおおお!!!
これまた予想外れ。大学入試センターから下方修正されるように言われると思っていましたが逆です。すげーなおい。
読売新聞さんによるとこういう値上げ幅のようです。
英検は、4技能を測る新たな試験を開発し、受験料は3800~8400円から5800~1万6500円になる見込み。「読む・聞く・書く」力を測る1次試験の合格者のみ「話す」テストを課す現行の方式は認定されなかった。
GTECも入試向けの試験は一部を除き、5040円から6700円程度に値上げされる予定。試験の公平性を確保するため、外部の監督者を派遣する費用などがかかるという。
(引用)共通テスト認定、受験料値上げの英語民間試験も : 社会 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)
試験の公平性確保って何? 今までの試験は確保されてなかったの、ベネッセコーポレーションさん? ってなるからもっと違う説明にするか補足した方が良いと思いますよ(GTECはベネッセさんの試験です)
以前の記事でも書きましたが、センター試験の毎年の受験者数は約50万人です。
この民間の検定試験は計2回受験することができるので約100万人が受験します。
しかも、本番の練習用に中学校、高校から受験することを考えると受験者数はさらに増えるはずです。
50万人が全員ぶっつけ本番で受けない限り、少なくとも高2・高3の2年間で50万人×3回で150万人が受験すると考えられます。元々受けている検定試験を受ける生徒もいるし、これを機に高1から検定試験を活用する生徒が増えることも想定すると相当数の受験者数が見込めるわけです。100億市場だぜ、コンチクショー。
どの民間試験が対策すべきか
正直、現実的に受けやすいのは英検、GTEC、TEAPだと思います。というのも以下のように実施、また金銭的にも難しい。
英検、GTEC、TEAP以外は、20年度時点で全都道府県での実施が難しい。
(引用)共通テストの英語民間試験、7種認定 公平性など課題多く :日本経済新聞
じゃあ、現状どこが人気があるかというと英検が受験者数340万人でトップ、2位はGTECの102万人。
ただ陵坂は結構GTECの人気があがるんじゃないかなって予想します。
英検はこの報道によると試験内容によって受験費用が変わります。つまり低い級ほど安いってこと。
以前、紹介したフェイクニュース? が事実なら英検準2級から+5点が加点され、2級で10点、準1級で15点、1級で20点加点されます。
これを考えると英検なら2級以上を狙いたいところ。そうなると最低金額の5800円よりも高い料金が発生するわけ。(ちなみに今の2級の価格が5800円)
それならスコア方式で6700円~9720円で受験できるGTECの方がコスパは良い。GTECのCBTなら全て範囲をカバーできるしスコアが上げることに集中できるから自分の成長もわかりやすい。
進学校なら英語の検定試験は2種類くらい受けると思うので「英検、GTEC」の組み合わせか「GTEC、TEAP」の組み合わせで勉強するのが効率良さそうですね。
まあ、あくまで試験内容以外の側面からの予想でした。
実際には英検、GTEC、TEAPでは試験内容に微妙な違いがあるので高校の英語の先生に相談してみましょう。それでは、また。
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