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【We Can】小学校英語新教材のスモールトークは難しい?【文部科学省】

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どうも陵坂です。さて、そろそろもうあと少しで今年度も終わってしまいます。卒業式、終了式があって、しばらくするともう新学期ですね。

今回は久しぶりに小学校英語のお話。おそらく文部科学省の新教材「Let’s Try」「We Can」を先生方は絶賛研究中だと思います。今回はこの新教材の「We Can」で目玉と言われているスモールトークについて紹介したいと思います。

スモールトーク(Small Talk)とは

そもそもスモールトークとはなんなのか。文科省の「小学校外国語活動・外国語研修ガイドブック」という資料によるとこのように紹介されています。

Small Talk とは、高学年新教材で設定されている活動である。2 時間に1 回程度、帯活動で、あるテーマのもと、指導者のまとまった話を聞いたり、ペアで自分の考えや気持ちを伝え合ったりすることである。また、5 年生は指導者の話を聞くことを中心に、6 年生はペアで伝え合うことを中心に行う。

(引用)小学校外国語活動・外国語研修ガイドブック 実習編http://www.mext.go.jp/a_menu/kokusai/gaikokugo/__icsFiles/afieldfile/2017/07/07/1387503_3.pdf

わかりますでしょうか。簡単に言えば、先生が一人語り(もちろん英語で)しながら、適宜児童に質問して返答を受けて、また再度自分で話し続けるわけです。児童の返答は単語レベルからで良いと思いますが、クラスのレベルによっては既習のフレーズを使うことになります。 

実際どれくらい喋るのか?

では、実際に音声スクリプトを見てみましょう。5年生のユニット6の音声CDのスクリプトがこちらです。

UNIT 6 I want to go to Italy.

T: This is Japan.(世界地図を示しながら)

We live in Japan. We are from Japan. Tom sensei is from Canada.

Where is Canada? Yes. It’s here.

There are many countries around the world. For example, Australia, India, Kenya,Egypt, Brazil and so on.

Which country do you want to go to? Where do you want to go?

Me? New Zealand!( ニュージランドの風景写真を見せながら)I want to go to New Zealand.

Look. It’s beautiful! I want to go to New Zealand.

You can see beautiful mountains, beautiful beaches and beautiful lakes in New Zealand.

And I have a friend in New Zealand. I want to meet my friend, an ALT, Kate sensei!

She is from New Zealand. She is a teacher in New Zealand now.

So I want to go to New Zealand. Do you want to go to New Zealand, too?

(引用)小学校外国語活動・外国語研修ガイドブック 実習編http://www.mext.go.jp/a_menu/kokusai/gaikokugo/__icsFiles/afieldfile/2017/07/07/1387503_3.pdf

TはTeacherの略なので、先生がこれだけの文章を途中児童に質問しながら一人で話すわけです。

読んでもらうとわかりますが、内容自体は難しくありません。

でも、凄く量が多いですよね。中高の英語の免許を持っている小学校の先生はラクショーだと思うんです。内容もアレンジして、その時の時事ネタやニュース、スポーツの結果なんかを織り交ぜて導入の会話ができそうですよね。

一方で、英語が堪能ではない先生も教えるのが今回の小学校英語教科化の課題の1つです。頑張って覚えてそのまま喋るくらいは出来るかもしれません。でも、難しいのはそこじゃないと思うんです。

これ、児童とやり取りがありますよね。たぶん児童は先生の想定外のことを言うと思います。その時にちゃんと話せるのか。また内容によっては英語でそれを広げられるかどうかが問われているんですね。それを2020年から担任の先生が自分でしないといけない。

なかなかハードだということがお分かりいただけたのではないでしょうか。 

音声CD・デジタル教材を使おう!

もちろん文科省もそんなことはわかっているわけで音声の用意などはされています。しっかりYouTubeに音声を公開してくれているので一般の方も聞くことが出来ます。

Small Talk(スモール・トーク)~小学校外国語活動・外国語 研修ガイドブック - YouTube

ただこれを使うだけで良いのか、という話になってるのが難しいところ。なぜならスモールトークの目的の一つは「対話を続けること」だからです。

Small Talk を行う主な目的は、(1)既習表現を繰り返し使用できるようにしてその定着を図ること、(2)対話の続け方を指導すること、の2 点である。

(引用)小学校外国語活動・外国語研修ガイドブック 授業研究編2外国語http://www.mext.go.jp/a_menu/kokusai/gaikokugo/__icsFiles/afieldfile/2017/07/07/1387503_2.pdf

音声を流している先生の姿を見て、よし対話頑張ろう! って児童が思うのかという話になってしまいます。先生はALTや児童と話すの諦めて、教材に頼っているじゃんって思われたら最後ですよね。

そう考えると先生としては下手でも頑張って英語で話そうとしている姿。いわば「出川イングリッシュ」でも良いから「対話を続けよう」という姿勢を見せる方が主旨にあっているわけです。(もちろん上手に越したことないけどね) 

児童の立場として

これまで教員の先生方が大変になるかもね、という話をしてきましたが児童の立場ではどうでしょうか。上で見てもらったように、これだけの長い英語を聞いて理解する必要が出てきます。

特に現時点で公開されている音声は結構早いので相当学校・その他で訓練していないと1回聞いて全て理解することは難しいと思います。

ただ今の英語の授業は、我々が中学校・高校で受けたものから変化しています。私の頃は一文一文しっかり意味を理解し、文法構造などもしっかり押さえたものでした。

もちろんそれら自体はある程度中・高でもしているのですが、今の主流は大意把握が中心と言われています。日本語の会話だってちょっと聞き逃したり、わからない単語があってもなんとなく主張が分かれば大丈夫ですよね。そういう感覚に変わっているということを前提としてください。

また私の聞いた範囲では発音に関してもだいぶ大らかになっているのが現在の流れのようです。良く考えれば日本語でもそうですよね。日本のように小さい国の中ですら、標準語、関西弁、博多弁などなど…訛りがあって当たり前ですよね。

世界規模で話す英語ですよ。訛りだとか少しの発音の違いを気にしてたらコミュニケーションできませんよね。

先生の存在はあくまで見本、日本人らしく英語でのコミュニケーションの見本を見せてもらう。ALTのネイティブの先生には発音や文化などの指導をしてもらう。そういう感じになるんじゃないでしょうか。

保護者としては自分が授業を受けてきた中学校・高校の授業をイメージしない。まずそこを意識した上で、来年の移行措置期間の学校の動きをみていきましょう。

ほな、さいなら。

こちらも参考にどうぞ。 

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