どうも、りょうさかさんです。
皆さん休みボケは抜けましたか? 大学受験生の方はいよいよ週末がセンター試験です。予報では天候が崩れる地域もあるようなので予定より少し早めの電車に乗ってくださいね。
さて「都立高校で個人スマホを授業で使う」という報道がありました。詳しくはこちらをご参照ください。
では、この記事について陵坂の感想・考えを述べたいと思います。
記事の内容
この記事を5行で要約をすると以下のような内容になります。
・2018年から都立高校のWi-Fi環境の整備を行う。
・全校ではなくモデル校の10校からスタート。
・予算は2億3000万円。
・個人スマホを活用するからコスト削減できる。
・学習記録をビッグデータ化などし、授業法の改善を行うことも視野にいれる。
スマホ所有率は?
この記事を読んで疑問に思ったのはスマホ所有率。いくら地方より東京都の学生の方が持っているとはいえ、授業で活用できるほど多くの高校生が持っているのでしょうか。
調べたらありました。
まず全国のスマホを持っている割合については総務省の通信利用動向調査で56.8%となっています。平成28年の13歳~19歳は79.5%となっています。
規模は違いますが東京都もスマホ所有率について調査をしています。これによると高校生の約92%がスマホを所有しています。
(参考)家庭での青少年の携帯電話等の利用等に関する調査結果|東京都
この92%という数字にどれだけ信憑性があるかは別にして、かなり割合で所有していますね。でも8%は持っていないわけですが、8%ってどれくらいなのか。
だいたい40人学級なので1クラスに3名の高校生がスマホを所有していないことになります。仮に全校生徒600人と想定すると48名、つまり約50名分が足りないわけです。
逆に言えば一校に50台のタブレット端末を用意するだけで大丈夫な計算なのでかなりコスト削減が見込めますね。
Wi-Fi環境は?
あとは同時アクセスがどれだけできるかが疑問ですね。活用としては「調べ学習」「反転学習」「主体的対話的深い学び(アクティブラーニング)」「課題研究」の場面が想定しやすいんですが、その時の接続に耐えられるのでしょうか。一気に40台だよ。
こちらがすごくわかりやすくまとめられているんですが、これを読むと厳しくないかな? と思ってしまいます。
どんなアプリを使うのか
学習記録をデータ化して集約するわけなので、おそらくアプリなどで宿題配信などの実施も視野に入れているのでしょう。実際そういうアプリがいくつかありますよね。いわば勉強のライザップ。
ライザップのように宿題・問題を提出して、その進捗を管理していくことでもっとこんな演習をした方が良いのではないか、授業をこうやって修正しようかみたいな使い方なのかな。
今後は教科書・教材にQRコードが必須になるでしょうね。そして、そこから動画やコンテンツが見られるようになると思います。
まとめ
授業と関係ないことをするんじゃないか、という心配はありますがそれは授業の運営次第な感じがします。全ての授業の全ての時間で使うわけはないと思うので「使わせ方」でどうとでもなると思います。調べればわかることを教えるのではなく、調べた内容の吟味、理解を経て、そこからどう考えるのかという授業が求められているのだと改めて感じました。
まずこれからの子どもにはスマホ・ネットの使い方の教育が必要ですね。