どうも陵坂です。日常の場面から問題解決の場面までアイディアを求められる場面は多いですよね。自由研究、課題研究、論文においてもアイディアは必要な場面があります。
アイディアってどうしたら出るのか。ヒントはどこにあるのか。これらについて紹介したいと思います。
新しいアイディアなんてない
まず前提として、全く新しいアイディアはほとんどない、ということです。
あなたが思いついたアイディアだってこれまで何人もの人が思いついてきたアイディアの一つです。ただそのアイディアが世に出て成功したのか、失敗したのか、外に出ることもなく埋もれてしまったのかもしれません。
実際、妙案だと思って口に出したら「俺もそう思っていたよ」と言われて「本当かよ?」と口には出せずテンションが下がった経験をお持ちの方もいるかもしれません。
アイディアとは生み出すのではなく、組み合わせるもの。
脳科学者の中野信子先生の「あなたの脳のしつけ方」という本があります。
本書においてもアイディアの出し方について言及されているページがあります。詳しくは本書をお読みいただきたいのですが中野信子先生もアイディアは既存のものを組み合わせるものという主旨で主張されています。
具体的には「アイディアは過去から拾ってきて応用するもの」「アイディア=データベースを増やす方法」などが紹介されています。
村上龍さんのエッセイでもフランシス・コッポラが「地獄の黙示録」の撮影を見学したときに「私は新しいものを生み出してはいない。組み合わせているだけだ」という主旨の発言をしたと書いてあるのを読んだ記憶があります。(何のエッセイか探したけれど見つからず…)
例えば「ホタテ」って知ってますか?
ホタテって、あのホタテのことです。バター焼きにすると美味しいあのホタテです。実はホタテは意外なところで活用されています。
それは太陽光発電です。(事例2)太陽光発電で温暖化対策
両面式の太陽光発電パネルの下にホタテの貝殻を敷くことで反射光を活用するだけでなく、雑草の発生を抑えています。
凄いアイディアですが、太陽光発電とホタテの両方を知らないという人はいないと思います。また何かを両面式太陽光発電パネルの下に敷くというアイディアも無茶苦茶奇抜ではないはずです。
じゃあ、どうしてこのアイディアが出たのか。想像になりますが、まず太陽光発電パネルについて良く知っていたからなんではないでしょうか。太陽光発電パネルは光で発電するんですが、パネルの表面温度が上がり過ぎると電気に変換する効率が下がります。
だから鏡を敷いて単純に光を集めるのではなく、ほどよく集める必要がある。逆にホタテの貝殻がキラキラ反射することや雑草を発生させにくいことを知っていないとホタテにもたどり着かないですよね。
インプット量を増やす
アイディアを出すには対象に対しての知識を深めると共にそれとは別の知識、インプットの量を増やすことが重要だと示唆する好例だと思い紹介しました。
とはいえ、闇雲に本を読んだりネット検索をしまくれば良いのか、というともっと効率的に情報を取集したいですよね。
前述の中野信子先生の著書では歴史書、歴史小説、ミステリー小説をおススメしています。詳しい理由は本の中身をご確認ください。
陵坂としては2点おススメの方法を紹介したいと思います。
まず読書・情報収集の観点から。
学生なら同級生、社会人なら上司、同僚が読まないジャンルの書籍をおススメします。いわゆる逆張りです。
同じ組織・空間にいれば得られる知識には一定の傾向と偏りが生まれます。それはそれでその組織・空間を生きる最適化という意味では一定効果があると思います。
皆が読んでいる本を同じように読むことを否定しませんが、わざわざ誰かとかぶるアイディアを出すよりも違う情報源からアイディアのヒントを貰う方が効率的だと思います。
また逆張りをするのは違った面でも有効です。内向きから得られる知識・情報はある程度自然と身に付きますよね。でもその知識・情報が全て外部に有効なのか。
学生なら受験で争うのは他校の生徒、大学受験なら全国規模で争うことになります。社会人ならもっと顕著に多くの目に曝されるわけです。内向きの最適化よりも内向きとは逆に張っていた方が外部を意識したときに有利になるはずです。
知識・情報の定義
2点目は問題・課題となっている知識・情報の定義などからアプローチする方法です。少し遠回りになりますが、丁寧に確認作業をしていく上で新たな発見があるはずです。その時に引っかかった何かがアイディアのヒントになることもあると思います。
普段なんとなく使っている言葉を調べるということも多くの人がする行為ではないので、そういった面でも有効だと思いますよ。
まとめ
・アイディアを組み合せる
・知識・情報を深める