りょうさかさんと

教育業界にいる陵坂さんが教育・子育て・DWEなどについて書くブログ

りょうさかさんと

【マチアルキ】ARアプリは観光局へ売り込め


教育業界では話題の東京書籍の「マチアルキ」というアプリ、知っていますか?

https://www.machiaruki.jp/

いわゆるARを使ったアプリです。

ARはポケモンGOで有名になったので知っている方も多いと思います。マチアルキは面白いはずなのに、一般人がインストールしてもどう使っていいのかサッパリわかりません。本当に勿体ない。

マチアルキとは

アプリの内容は、設定された場所に行ってARコンテンツを読みこむと動画が流れるだけです。このコンテンツの部分は契約した学校の児童・生徒たちが自由に作ることができます。

その作る課程(調べて・発表する課程)に学習効果がある、流行りの言葉で言えば「アクティブ・ラーニング」ということで売り出しているんだと思います。

実際に使っているのはこんな感じ。

学校行事(展覧会)における「マチアルキ」活用事例

学校の取り組みは先進的なことをやっているし、子どもたちは楽しいし、間違いなく今後に生きる体験だし、保護者は間違いなく嬉しい。 

でも、東京書籍さん、売り出し方違うくない? と思ってしまいます。

なので、勝手にご提案させていただきます。東京書籍さんがしないなら教育関係でアプリに強い企業の方は似たようなARアプリを作って学校・観光局その他に売り込みに行きましょう。コレ試してみる価値あると思います。(既にしてたらゴメンナサイね)

これから書くアイディアは私が所属する会社で「マチアルキ」の情報が入った瞬間に即提案したものです。アプリを作る予定はないとのことで却下されました。(笑)

それから半年以上経過しているし書いていいよね、と思いブログでご紹介いたします。もちろん却下されるようなレベルですから、話のネタやアイディアの1つとしてお読みくださいませ。

提案 修学旅行で使おう!

では、本題に戻りまして、このARアプリですが…

これは絶対、修学旅行(移動教室)で使うべき!!

区市の教育委員会だけじゃなく、区市の観光課、産業振興課にも宣伝してみてはいかがでしょうか。自社だけで難しければ、JTB、近畿日本ツーリスト、HISなど旅行会社ともコラボすれば良い。それをこれから説明します。

例えば、自分が京都の金閣寺に行った時のことを考えてみてください。

この目で夏の金閣寺を見たあとに、その場ですぐにスマホで金閣寺の春夏秋冬の景色の動画が30秒ほどで見ることができたとしたら。「桜と並ぶ金閣寺」「雪化粧をまとった金閣寺」を見たら、もう一度、この目で見たいと思うはずだ。絶対に観光課はこの手のサービスに力を入れるべきなんじゃないですか。特にリピート率の低い名所をお抱えの地域が狙い目。

そういった部分を踏まえつつ私が考えるARアプリの使い方はこうです。

修学旅行で行く前に、行先の名所を調べて、自分が紹介したい名所を選ぶ。いわば事前取材をします。

修学旅行では自分が決めた名所を取材して、どんな紹介動画にするのか、考えたり、実際に写真を撮ったり動画を撮ったりします。帰ってきたら、それを元に作成する。

最後に旅行会社の人や修学旅行先の観光課の人が投票して優秀作品を決めます。そして、優秀作品は実際に公開します。

遊び気分で修学旅行に行くよりも、目的が明確になるし、帰ってきてから壁新聞つくるよりももっと今風です。壁新聞は子ども達自身も読むかわからないけど、マチアルキなら実際の観光客がそれを見て楽しむことが出来ます。

このやり方なら多くの教科を融合的に学習することも出来ます。

例えば、英語のナレーションや字幕を付けてみるとか。

想像してほしいんです。

外国から来た観光客が金閣寺に行って、日本の子どもが頑張って作った紹介動画を見る。例え英語が拙くても、子どもが熱心に紹介してくれたら絶対に心がほっこりするはずだ。

これがオ・モ・テ・ナ・シなんじゃないでしょうか。

産業振興課への売り込み

2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、インバウンドを増やしたいはず。既に東京都では「Tokyo Parks Navi」というアプリで同様のことをしています。でも対象は浜離宮恩賜庭園、恩賜上野動物園の2つだけです。

つまりコンテンツが少ないんですね。それを児童・生徒の作ってもらうことでコンテンツ数・経費の面を補うことが出来ます。

文科省のオリンピック・パラリンピック教育とも合致しますしね。

私が営業担当者ならそれにプラスして産業振興課にも行きます。例えば、東京都港区なら「大使館をめぐるまち歩きツアー」に売り込みます。

スタンプラリーの代わりにこのアプリを使ってもらうことを提案します。動画で各国の情報が見ることが出来たら面白いし、こちらも同様にハード面をアプリが担ってソフト面は地区の学校に教育一貫として作ってもらいます。

これが私のアイディアですが、妄想の域から出ていないことも承知しています。システムやサーバー費用を考慮していないし、教員がここまで指導したがるのか、できるのかもわかりません。

ただ可能性に満ちているのは確かです。

手始めに東京書籍は「マチアルキAR大賞」みたいな形で導入した学校が内向きで作るのではなく、見る人を想定して作ることから授業に組み込むようにすべきなんじゃないでしょうか。 

いかがでしょうか。アプリの開発会社さん、少子化の日本だけどお役所は入ればリースは大抵4年だから長いですぜ。