りょうさかさんと

教育業界にいる陵坂さんが教育・子育て・DWEなどについて書くブログ

りょうさかさんと

文系偏差値60以上の大学って思ったより少ない


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どうも昔は冬の方が好きだったけど年を取るにつれて夏の方が好きになってきた陵坂です。冬と言えば昔はみかんばっかり食べてよく両親に怒られたものです。

さて前回、大学受験における関東・関西の有利面について述べました。前回は全国を見渡して「こういう状況だから東京が特に選択肢が多くて羨ましいよね」という部分と「だから高等教育無償化が地域格差を埋めることが出来るのかという部分にはまだ改善の余地があるよね」というお話しでした。 

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さて、前回の記事の校数を調べるために集計したものを公開するのがどうか悩みました。というのもこの資料自体は「最新!大学偏差値情報 2018(2)」さんというWEBページを基に作成したものだからです。

具体的な状況を見てもらうにはやはり学校名があった方が良いと思い都道府県内に1校しからない都道府県の高校名と学部を引用して紹介させてもらいたいと思います。

詳しくは引用先のこちらをご覧くださいませ。一校一校の情報もあるよ。

daigakujyuken2.boy.jp

1県1校の偏差値60以上の大学・学部はどこなのか

青森県 弘前大学 医学部/医学科70 

山形県 山形大学 医学部/医学科70

福島県 福島県立医科大学 医学部68 

新潟県 新潟大学 医学部・歯学部63~72

富山県 富山大学 医学部/医学・薬学部63~72 

福井県 福井大学 医学部/医学科70 

長野県 信州大学 医学部/医学科72 

三重県 三重大学 医学部/医学科72

茨城県 筑波大学 医学群/看護学類を除く全て60~73 

群馬県 群馬大学 医学部/医学科71

千葉県 千葉大学 園芸学部・看護学部を除く全て60~74 

和歌山県 和歌山県立医科大学 医学部71 

鳥取県 鳥取大学 医学部/医学科・農学部65~71

島根県 島根大学 医学部/医学科69 

広島県 広島大学 一部除き61~73 

徳島県 徳島大学 医学部/医学科ほか63~70

香川県 香川大学 医学部/医学科69

愛媛県 愛媛大学 医学部/医学科71

高知県 高知大学 医学部/医学部68 

佐賀県 佐賀大学 医学部/医学科68

長崎県 長崎大学 医学部/医学科ほか63~72

熊本県 熊本大学 一部除き60~72

大分県 大分大学 医学部/医学科70

宮崎県 宮崎大学 医学部/医学科・農学部66~69

鹿児島県 鹿児島大学 医学部/医学科ほか62~72

沖縄県 琉球大学 医学部/医学科68

 

さて、 つらつらと引用させて頂きました。御覧になられて如何でしょうか。

ほとんど医学部系しかない

ご覧のように筑波大学、千葉大学、広島大学、熊本大学以外は医学部系のみ。文系でしっかり大学で勉強・研究したい方は上記4大学か前回の記事で紹介したように関西か東京の大学を目指すしかありません。

なぜ偏差値60なのか

もちろん偏差値を60で区切った為にこういう結果になっているわけで、反論として「偏差値60の根拠はなんやねん!」というものが考えられます。これに関してはそもそも偏差値を基準にすべきなのか、大学の比較として適切なツールなのかという課題もあります。

前回・今回と「60」にした基準は「わかりやすさ、イメージのしやすさ」です。偏差値60ってかなり勉強頑張ってる高校生だよね。一方、高等教育無償化については「バカを量産する」という言説もあるわけです。

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「いやいや、そもそも頑張って勉強している高校生の選択肢って多くないでしょ」と反論したい気持ちもありこういう基準にしました。そして、東京基準では見えない地域差です。前回も書きましたが教育無償化が叶っても家賃・仕送りが困難なことは地域の所得格差からも明らかです。これについては前回の記事で書いたので割愛。

そういう意味なので学術的な基準や根拠はありません。ノーエビデンス。恥ずかしい。

偏差値40以下の大学も沢山

引用元のWEBサイトをご覧いただけるとわかるのですが、偏差値40以下の大学も沢山あります。偏差値・学生のレベル・教授のレベル・講義のレベルをそのまま繫げて考えることには慎重になりたいと思いますが、もしこのままの学力のまま遊び呆けて卒業しているとしたら折角の授業料も勿体よね。

私はやっぱり卒業を難しくする必要があるのかと思っています。そういう改革も高等教育無償化の際にはセットですべきじゃないでしょうか。